新入社員の入社手続き(社会保険、給与計算)

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-概要-

社保

- 2015.07.06 -

新入社員の入社手続き

新入社員の入社手続きについて、税務・社会保険・給与計算等、概要を見ていきます。
(以下では、特段の説明なき限り、一般的な株式会社をモデルに説明します)

新入社員が入社した場合、社会保険等の加入手続きが必要になります。
初回給与計算までに行う、事務手続きには、何があるでしょうか。
社会保険料の概算計算はこちら で計算できます)

入社手続きの種類

新入社員の入社手続きとして、類型を挙げると以下の通りです。

  • ①税務
  • ②社会保険
  • ③労働保険

①は、給与計算(源泉所得税額の計算)に必要となる手続きです。
当該手続きは、社内での事務作業のみで完結します。

②は、健康保険、厚生年金の資格取得手続きです。
手続きには、年金事務所等との書類やり取りが必要となります。

③は、雇用保険の資格取得手続きです。
ハローワーク等との書類のやり取りが必要となります。
では、以下で詳細を見ていきます。

②の社会保険に目が行きがちですが、①③も忘れず処理しましょう。

新入社員の入社に関わる税務

新入社員で、まず必要となる税務手続きは、給与計算における所得税の計算です。
入社に際し、以下の書類を会社に提出してもらいます。

  • ・給与所得者の扶養控除等の申告書

当該書式は、国税庁ホームページ等に掲載してあります。
ダウンロード後、プリントアウトして、新入社員に配布します。
記載要領等は、書式裏面に記載があります。
なお、記載後は、社内にて保管することになります。
(税務署等へ提出する必要はありません)

当該書類は、後日、年末調整でも必要となる手続きです。
無くさないように、大切に保管しましょう。

なお、住民税については、新入社員への確認が必要です。
中途採用で前職がある場合、当該社員が自己で納付していることがあります。
(普通徴収といいます)
給与から住民税を天引きする場合(特別徴収といいます)、手続きが必要です。
その場合、以下の手続き書類を作成します。

  • ・特別徴収への切替申出書
  • (各市区町村等によって、呼称は異なります)

当該書類は、各市区町村等へ提出します。

社会保険の手続き

正社員が入社した場合、以下の社会保険に加入することになります。

  • ・健康保険
  • ・厚生年金保険

一部企業では、健保組合に加入している場合があります。
その場合、各健保組合に必要手続きの確認が必要となります。

しかし、多くの会社は、「協会けんぽ」(全国健康保険協会)に加入します。
(ここでいう、社会保険に該当します)
また、厚生年金保険は、「日本年金機構」で資格取得手続きを行います。
上記手続には、以下の書類作成が必要です。

  • ①被保険者資格取得届
  • ②健康保険被扶養者(異動)届
  • ③国民年金第3号被保険者資格取得届

上記①は、新入社員全員、作成が必要な、社会保険手続きです。
②③は、奥さん等の配偶者がおり、扶養に入れる場合、作成必要です。

上記書式は、日本年金機構のホームページからダウンロードすることができます。
なお、上記①~③の作成書類は、所轄の年金事務所等へ提出します。
(協会けんぽへ別途提出する必要はありません。年金事務所で完結します。)

上記、社会保険の資格取得申請後、後日、健康保険証等が送付されます。

労働保険の手続き

正社員が入社した場合、労働保険の手続きが必要になります。
労働保険とは、雇用保険、労災保険を指します。
労災保険については、通常、入社に際する手続きは不要です。
よって、雇用保険の手続きを行うことになります。
手続きには、以下の書類作成が必要です。

  • ・雇用保険被保険者資格取得届

当該書式は、ハローワークインターネットサービスからダウンロード可能です。
また、オンラインでPDF書式を作成することもできます。

当該書類は、最寄のハローワークへ提出します。

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